「MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災復興育英基金」奨学金のご案内

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希望を、明日へ。

「ユネスコ・震災復興研修会プログラム」レポート

8月10日(水)〜 11日(木)に宮城県仙台市内で、ユネスコ・震災復興研修会プログラムを開催。気仙沼市教育委員会・白幡勝美教育長から「研修会を通じて、先生方が学びながらリラックスでき、自分らしさやゆとりを取り戻し、元気になってほしい。」とのご挨拶をいただき、研修会がスタート。

プログラム

【研修】
1、クラスでできる心のケア
2、くるりんぱワークショップ
【その他】
交流会、自然散策、天文台視察など
【研修】1、クラスでできる心のケア

静岡大学教育学部に所属し、災害時の心のケアへの取り組みについて研究、またスクールカウンセラーとしても活動している小林朋子先生を講師とし、静岡大学で出したハンドブックをもとにクラスでできる心のケアについてのお話をいただきました。


「先生方は大変お疲れだと思います。子どもたちのために一生懸命頑張っていらっしゃることと尊敬します。ですが、まずは先生方自身がリラックスしていただくことが大切です。そのためのストレッチについて、ハンドブックを使いながら、呼吸法の実践、教える時のポイントについてお話しします。子どもへのアプローチの方法は“こころ”からと“体”からとがありますが、今日は“体”からのアプローチを紹介します。」


小林先生は、この後丹田を意識した呼吸法を教えられ、先生方がペアになって実践されました。


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【研修】2、くるりんぱワークショップ

続いて、金沢美術工芸大学の後藤徹教授・静子さんご夫妻をお招きして、視点を変えてものごとを見る“くるりんぱ”ワークショップの手法が伝えられました。
“くるりんぱ”は、ひっくり返すと、別の絵が現れる楽しい逆さ絵です。「モノの見方は1つではない」というメッセージを発信し、UNESCO憲章にある「多様性の尊重」を呼びかけています。
「3月11日以降、先生方はもとより、子どもたちも毎日、苦しい日々が続いていると思います。このワークショップでは通常の発想を逆転させてみるとどうなるかを体験し、"つらい・ 苦しい"という意識を"楽しい・うれしい"というポジティブな考え方に少しでも持っていければと思います」


参加者は思い思いに“くるりんぱ”作品を制作し、楽しそうに作品の発表をされました。


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参加者の先生からのコメント
  • 「今回の研修会に参加して、大きなパワーをいただきました。でも、このパワーを本当に必要としているのは、被災し、家や家族を失った子どもたち、避難所で苦しい生活をしている方々だと思います。私たちにできることを考え、今後も手を取り合って、前へ進みたいと思います。」
  • 「すっかり癒されました。普段、時間に追われて、ゆっくりと震災のことを振り返ったり、話し合ったりすることがあまりありませんでした。」
  • 「ぜひ今回のみに終わらせず、冬休み、来年度とさらに心的ストレスが考えられる今後も開催していただきたい。」

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